結婚記念日(2019年11月23日 妊娠14週4日)
はじめまして!私は堕天使マミーのピアサポーターMAKKOです。
このブログは、私とお腹の子との約135日(妊娠19週2日)までの経過を綴ったものです。
(注意:中期中絶の実際の流れや内容、命の選択、染色体異常について等の表記がこのブログにはあります。このブログを読むことで、辛い気持ちを思い出したり、不快な思いをされる方がおられるかもしれません。そのような方は閲覧をお控えくださいますよう、よろしくお願いします。)
11月23日は私たち夫婦の11年目の結婚記念日。
子供たちにとっても、
11月は次女、12月は長男、1月は長女の誕生日のオンパレード。
でも今年は、悲しい日が待っているかもしれないから、お祝いがちゃんとできるかわからない。
だから、11月23日に3人分の誕生日パーティーをした。
夫が誕生日プレゼントを事前に子供たちに聞いていて、準備してくれていた。
誕生日ケーキも、子供たちリクエストのサーティーワンのアイスケーキ。
その上に、3人分の年齢のろうそくを立てて、お祝いした。
一緒になってしまって、ごめんね・・・
子供たちには、まだ赤ちゃんのことは言っていない。
たまに、「赤ちゃんの名前どうする?」「赤ちゃん元気にしてるかな?」「赤ちゃん楽しみやな!」
と私のお腹をさすって、目をキラキラさせて話しかけてくる。
そのたびに、胸がチクチクされて、泣きそうになる。
そしてできる限りの笑顔で「そうだね」と返事をする。
この子たちにとっても大切な子であるのに・・・
自分たちのエゴで産んでもいいのか、中絶してもいいのか・・・答えが出ない・・・
周りはもう答えは出ているのに、自分だけが取り残されたような感じ・・・
そんな中、次の日。
夫がいろいろ計画を立ててくれていて、家族で久々にお出かけをした。
「どこに行くの?」と聞いても、「内緒」と言われ、子供たちと「楽しみやね!どこに連れて行ってくれるのかな?」と言いながら、だんだん見えてきた景色は・・・
11年前に見たあの景色。。。
私たちが初めてデートした場所。
神戸の北野。。。
そして結婚式をあげた、あのレストラン。。。
子供たちはきょとんとした表情で、
「ここどこ?」って感じだったけど、
私は何とも言えない不思議な気持ちだった。
「なんで急に?どうしたん?」
「まあいいやん。」
北野の風景は、懐かしさとともに、
あの日の思い出が蘇り、また年月を感じた。
変わっている場所もあれば、
変わっていない場所もあって・・・
11年ぶりに訪れたレストランは、
何も変わっていなくて、
とても懐かしくて、嬉しかった。
「ここでパパとママが結婚式をあげたんよ。」と言いながら、ゆっくり入っていくと、中も何も変わっていなくて、レストランの方が笑顔で出迎えてくれた。
結婚式を挙げてから、一度も来ることがなかった場所。
二人だった私たちが、今3人の子と、お腹の子を連れて、家族になってここに来ている。
11年という歳月で、こんなにもいろんな状況が変わって、今に至っている。
とても長いようであっという間の11年だったなって、改めて思った。
おいしい料理を食べて、最後出る前に、
レストランの方から
「来てくださってありがとうございます。」と花束を渡された。
何とも言えない気持ちになって、涙が溢れた。
そして家族写真を撮ってもらった。
これが最初で、最後の家族6人の家族写真となった。。。
二人で、レストランの前で、
子供たちに写真を撮ってもらった。
固く手を結んで。
ああ、私、一人じゃないんだなって、ふと思った。
ずっと一人で抱え込んで、悩んで、不安で、ずっと悲しくて、取り残されたような、独りぼっちな気持ちだった。
でも夫は、夫なりにいろいろ私のこと、子供のことを考えていたんだなって思った。
その後もサプライズが続き、チケットを前もって取ってくれていた『吉本新喜劇』に連れて行ってくれて、子供たちもびっくり、大喜びの一日となった。
最後に夫は
「ちょっとでもMAKKOが笑顔になってほしくて。」
ずるいな。。。こんなんで、気持ちが晴れることはないのに。。。
でも気持ちはうれしかった。
お腹の子のことを思いながら、過ごした数日間の中で、思い出の残る一日となった。